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交通誘導警備の強い味⽅︕「誘導灯」ってこんなもの︕

2020年6月3日

■夜も雨も、合図を“確実に伝える”ためのツール「誘導灯」

 

交通誘導警備の現場で求められるのは、「安全」「迅速」「分かりやすさ」です。

昼夜・天候・車種・路幅……条件が刻々と変わる中で、遠方のドライバーにも“いま何をしてほしいか”を一瞬で伝えることが、事故の未然防止につながります。その要(かなめ)となるのが、警笛・手旗と並ぶ基本装備である誘導灯。

特に夜間や雨天、視界が悪い場所では、光の存在が合図の伝達精度を大きく左右します。

当社の交通誘導でも、誘導灯は欠かせない装備品の一つ。新人が最初に習得する基本所作にも、誘導灯の構え・向き・振り幅・速度が含まれます。この記事では、誘導灯の構造・種類から、現場での使い方のコツ、合図の具体動作、そして応募前に寄せられがちな疑問まで、体系的に解説します。初めての方でも、読み終えた直後から現場を見る目が変わるはずです。

 

引用:交通誘導警備で使用する装備品(手旗・誘導灯・警笛ほか)の適切な使用・手順の習得を促す行政リーフレット。厚生労働省(岩手労働局)「交通誘導警備における労働災害をなくしましょう」

 

 

■誘導灯の「構造」と「種類」を知る(まずは道具を正しく理解)

 

① 基本構造と素材

誘導灯は持ち手(グリップ)と発光部(シリンダー)の2要素が基本。発光部は衝撃・雨天に耐える樹脂筒で、内部にLEDユニットを組み込み、点灯/点滅の切替ができるものが主流です。

LEDの利点は、

(1)低消費電力で長寿命
(2)発光立ち上がりが速い
(3)発熱が少ないこと。

と屋外連続使用に適しています。多くは電池を電源とし、充電式(USBまたは専用チャージャー)モデルも増えています。

日中用に反射材(プリズム・マイクロビーズ)を巻いた発光部を備え、無点灯でも視認性があるタイプも現場で好評です。

 

② 色と長さの違い

赤色が最も一般的です。赤は発色が強く、注意喚起のコントラストが高い色で、夜間・雨天でも目に入りやすいのが理由。

駐車場内の案内、工事出入口の入出庫、片側交互通行など多用途に使われます。

青や黄のモデルも市場にありますが、運用ルールや他資機材との色の役割分担(パトライト・回転灯・標示板等)を踏まえ、現場統一が肝心。

長さは約45〜60cmが標準で、長尺(70cm前後)は遠距離視認や大型車相手に有効、短尺(30cm台)は狭い現場や雨天・強風での取り回しに向きます。

 

③ 点灯か点滅か

点滅は運動視差と明滅が重なり、遠方での注意喚起力が高まります。一方、点灯は連続した光の軸が出るため、進行方向を“線”で示す場面で視覚的に分かりやすいです。

夜間の徐行や幅寄せでは点灯、停止予告では点滅といった具合に、目的に応じて使い分けると効果的です。

 

引用:建設・土木現場の合図・信号の統一を求める技術指針(情報伝達・資機材の適正使用の重要性を示す一次資料)
国土交通省「土木工事安全施工技術指針」

 

 

■誘導灯を“伝わる合図”にするコツ(状況判断×所作の精度)

 

誘導灯は単なる「光る棒」ではなく、情報を載せて相手に渡す媒体です。

道具の良し悪しよりも、所作の明確さと一貫性の方が安全を左右します。

ここでは、当社の研修でも強調している基礎を整理します。

 

① 大きく・ゆっくり・止める(3原則)

大きく:動作は「遠くの運転者にも読める」サイズで。肩関節から可動し、肘は伸ばし気味に。

ゆっくり:速すぎる振りは残像で合図が崩れる。特に進行合図は一定リズムで。

止める:見せたい“型”で一拍止めると、意味が伝わりやすい。停止保持や方向指示で効果大。

 

② 体の向きと視線

合図は腕だけではなく「身体の向き全体が“矢印”」になります。

停止は正対、進行・徐行は平行を原則に、視線は相手に釘付け。

 

合図を出す側が周囲の安全確認に忙しいほど、ドライバーは“自信のないサイン”と受け取りやすくなります。

視線で「あなたに向けて出しています」を示しましょう。

 

③ 立ち位置と退避ライン

退避が遅れると、合図の質に余裕がなくなります。退避可能な位置に陣取り、車両の軌跡から半歩外側を確保。バック誘導では、車体後部から5〜10m/車側より2m以上を目安に、ミラーに確実に映る位置を維持します。

 

引用(本セクション):停止・進行・徐行・後進の体の向き・手順・距離目安を明示する教育資料
「交通誘導業務心得」(合図の方法・基本姿勢・後進時の位置取り等)

 

 

■誘導灯の具体的な合図(型で覚え、現場で磨く)

 

 

ここからは、代表的な合図を誘導灯前提で「型→ポイント」の順にまとめます。

 

① 停止(STOP)

型:対象車両に正対→誘導灯を頭上まで垂直に上げ(停止予告)→左右に小振り(約30cm)→肩の高さで水平保持(発進合図まで継続)

ポイント:遠方での予告が要。水平保持は「今は止まる」を明確に伝えるサイン。合図が乱れたらいったん降ろして立て直し、中途半端に回して直さない。

 

② 進行(GO)

型:車両の進行方向に身体を平行→対象車両へ誘導灯の先端を向ける→左右に大きく、等速リズムで振る。

ポイント:1台ずつが鉄則。後続車や歩行者の動きにも視線の配分を。速すぎる振りは誤解を招きやすい。

 

③ 徐行(SLOW)

型:身体は平行→手の甲を上にして水平に伸ばし→15cm程度の小刻み上下を連続。

ポイント:徐行は“速度(時間)の要求”。肩からの大振りはNG。必要に応じて声掛け・警笛で補助。

 

④ 幅寄せ(KEEP LEFT/RIGHT)

型:対象車両へ半身→誘導灯を斜め前上に構え安全確認→寄せたい側へ肩の高さまで誘導灯を滑らせる。

ポイント:対向・歩行者の安全確保が目的。狭隘部の障害物(ガード・段差・仮設材)を必ず先読み。

 

⑤ 後進(BACK)

型:身体は平行→後続車を止める腕(赤)は前に伸ばして保持→車側から2m以上/車体後端から5〜10mの視認位置で、誘導灯(白相当の役割)を左右大きく振る。

ポイント:退避動線の確保が命。死角に入らない。必要に応じてハンドマイクや無線で二重伝達。

 

引用(本セクション):各合図の姿勢・距離・手順を定義した一次資料
「交通誘導業務心得」(合図の種類・基本姿勢・各動作の留意点)

 

【参考ミニ表】合図と意図の対応(現場での“共通言語化”に)

 

合図 体の向き 誘導灯の核動作 相手への意図 失敗例の典型
停止 正対 頭上垂直→小振り→水平保持 ここで止まって待つ 水平保持を途切れ途切れにして発進誤解
進行 平行 先端を向けて大きく左右 あなたが先に進む 振りが速すぎて合図が崩れる
徐行 平行 手の甲を上に水平伸ばし→小刻み上下 速度を落とす 大振りで意味が不鮮明
幅寄せ 半身 斜め前上→寄せ方向へ滑らせる 指定側へ寄って通る 障害物の先読み不足
後進 平行 後続停止を保持/側方から大きく誘導 安全にバック 死角に入りミラー外へ消える

 

 

■Q&Aコーナー:応募前の「よくある疑問」

 

 

まだ誘導灯の使い⽅に慣れていない場合ですと、動作があいまいになってドライバーにとって何の合図なのかわからない時もあります。もし停止の合図なのに進⾏の合図だと間違えられてしまっては、⼤きな事故につながりかねません。また、誘導灯を振る動作は遠くのドライバーの注意を引き付けるものなので、その振り⽅が小さいとうまく誘導することができないでしょう。誘導灯を振るスピードが速いか遅いかでもドライバーが受ける印象は変わるため、正しく合図を送れるように心がけることが⼤切です。

ここでは、あなたの疑問にまとめて回答します!

Q1.未経験ですが、誘導灯の扱いはどれくらいで慣れますか?
A.当社は新任教育(座学+実技)→巡察指導の流れを徹底。最初の数日で型(停止・進行・徐行・後進)を反復し、配属後もしばらくは先輩の背中に合わせて精度を上げます。法律上、警備員教育は事業者の義務で、基礎教育・業務別教育の実施時間も定められています。

Q2.夜間や雨の日は、どんな点に気をつければ良いですか?
A.点滅/点灯の使い分けで“見せたい線”を強調し、合図は大きく・ゆっくり、一拍止めるを意識。雨滴や路面反射で誤認が起きやすいので、立ち位置は退避優先、ドライバーと目線をつなぐ工夫を。ハンドマイクでの補助や標示板の増設も、現場の混雑度に応じて判断します。

Q3.後進誘導が不安です。安全な位置取りの目安は?
A.車体後端から5〜10m/車側より2m以上がひとつの基準。必ずミラーに映る位置に立ち、後続車の停止を維持しながら、広い振り幅で確実に伝えます。

Q4.グリーン警備の研修・サポートは?
A.新任教育はトータル約3.5日、その後も年1回の現任教育、常時巡察指導、さらに検定対策のキャリアアップ研修を実施。配属後のフォローまで含め、現場で迷わない教育導線を敷いています。

 

 

■まとめ:合図の“質”は、現場全体の安全を底上げする

 

誘導灯は、単なる照明器具ではありません。状況判断・体の向き・振り幅と速度・一拍の静止

これらが組み合わされて、はじめて「誰が見ても同じ意味に読める合図」になります。

 

道具理解:LED・点灯/点滅、長さ、反射の特徴を知り、目的別に使い分ける。

所作の精度:大きく・ゆっくり・止める。体の向きと視線で“矢印”を作る。

位置取り:退避最優先。後進は5〜10m/2m以上を基準に視認を確保。

現場統一:合図・信号・資機材の統一ルールで、伝達の誤差をなくす。

学習継続:新任→現場同行→巡察→検定と、段階的に精度を底上げ。

 

当社は、装備の正しい使い方と所作の標準化を、研修と現場フォローの両輪で支えています。初めての方も、経験を重ねたい方も「伝わる合図」を一緒に磨いていきましょう。

【2025年11月追記】

 

イベントやコンサート会場など、⼈が多く集まる場所で⾏列の誘導や警備、
街中での歩⾏者や⾞に対しての安全でスムーズな案内・誘導業務です。

イベントやコンサート会場など、⼈が多く集まる場所で⾏列の誘導や警備、街中での歩⾏者や⾞に対しての安全でスムーズな案内・誘導業務です。

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