「不動産業界」の状況から『今後の警備の需要』が分かる?
2024年7月12日
今回は「不動産業界の状況から『今後の警備の需要』が分かる?」と題して、特に「交通誘導警備」業務との関連性が深い「不動産業界」の現在の状況から、今後の「警備の仕事」の状況がどのように変化していくのかを予測していきたいと思います。
■『警備の仕事』と「不動産業界」との不思議な関係とは?
当記事タイトルをご覧になり「不動産業界」に対して「なぜ『警備の仕事』と関連性があるのだろう?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
当社のメイン業務と言っても過言ではない「交通誘導警備」では、「建設工事現場における安全な通行環境を守る」という役目があり、意外にもかなりの親和性があるのです。
以下に「交通誘導警備と不動産業界の関連性」について、いくつか例をまと
めてみました。
【不動産開発プロジェクトの建設現場】
大規模な不動産開発プロジェクトでは、建設現場周辺の交通整理が重要です。交通誘導警備スタッフが、建設車両の出入りや歩行者の安全確保を行うことで、工事がスムーズに進行し、周囲の交通への影響を最小限に抑えます。
【住宅地やオフィスビルの建設現場】
住宅地やオフィスビルの建設現場では、特にラッシュアワー時の交通混雑が問題となります。交通誘導警備スタッフが適切に車両を誘導し、地域住民や通行人の安全を確保します事故の発生を防ぎます。
【イベント開催時の駐車場誘導】
大型の会場や店舗など建物内でイベントが開催される場合、多くの来場が予想されます。
そのような場合も交通誘導警備スタッフが駐車場の出入り口や駐車スペースへの誘導を行うことで、来場者の混雑を防ぎ、スムーズな交通を確保します。
【不動産物件の定期メンテナンス】
商業施設や住宅地では、定期的なメンテナンスや修繕作業が必要です。これに伴う一時的な道路封鎖や車両の出入りに対して、交通誘導警備スタッフが適切な誘導を行い、地域の交通に対する影響を軽減します。
【新規分譲地のオープンイベント】
新規分譲地のオープンイベントでは、多くの見学者が訪れることが予想されます。
そのような場合でも交通誘導警備スタッフが駐車場や周辺道路の誘導を行うことで、来場者の安全を確保し、円滑なイベント運営を支援します。
【商業施設のピーク時対応】
ショッピングモールや大型店舗などの商業施設では、週末や特売日などに交通量が増加します。
交通誘導警備スタッフが駐車場や周辺道路の交通整理を行うことで、顧客の安全を確保し、施設へのアクセスを円滑にします。
こうして見てみると不動産業界との密接な関係性が分かると思います。
■今後も『警備の仕事』は一定以上の需要が期待できる?
両分野の密接な関係性を紹介した所で、いよいよ本題の「今後の警備の仕事の需要」について注目していきます。
こちらに関しても、実例を交えつつ以下にまとめていますのでご覧ください。
1. 都市再開発と高層ビルの増加
都市部での再開発プロジェクトや高層ビルの建設が増加しているため、建設現場や完成後の物件に対するセキュリティ需要が高まります。
今後は24 時間の警備体制が求められる建物もあるでしょう。
2. 商業施設の拡大
ショッピングモールや大型商業施設の拡大により、施設内外のセキュリティ対策がより強化される場所もあると考えられます。
そのため、週末やイベント時には交通誘導や防犯警備のニーズ増大が見込まれます。
3. タワーマンションなどのマンションの需要増加
マンションの需要が増えており今後、住人の安全を確保するためのセキュリティサービスなどがより重要視されるようになるでしょう。
ゲートコミュニティやコンシェルジュサービスとともに、24 時間の警備員配置が求められることが多くなっています。
4. テクノロジーの進化によるスマートセキュリティ
スマートシティやスマートビルディングの導入が進む中で、最新のセキュリティ技術を駆使した警備への需要が伸びる可能性が大きくなっています。
最新技術を駆使したAI 監視カメラや顔認識システムの開発・進化が加速するだけでなく、それらと連携した警備サービスが必要となり、専門知識を持った警備スタッフのニーズが増加すると考えられます。
5. コロナ禍後のセキュリティ意識の向上
多くの企業や団体、商業や物流などに多大な影響を及ぼしたコロナ禍を経て、不動産物件におけるセキュリティ意識が高まりました。
そのため、感染対策としての人流管理やクリーンエリアの確保など、新しい形の警備ニーズが生まれています。
6. イベントの増加
都市開発とともに、スポーツイベントやコンサートなどの大型イベントが増加しています。(前述のコロナ禍の影響もあり、今後しばらくはイベント開催が増加傾向にあると言えます)
これに伴い、イベント開催地やその周辺での交通誘導や警備のニーズが高まる見込みも。
7. インフラ整備プロジェクト
道路や鉄道などのインフラ整備プロジェクトが進行しており、これらの建設現場での安全確保のために警備スタッフが必要となります。
特に「交通誘導警備」に関しては、従来よりもニーズが高まると予想されています。
■関係性があるのは「新築工事」だけじゃない?
このように、今後も「不動産業界」からさまざまなニーズが期待できる『警備の仕事(交通誘導警備)』ですが、「新築工事以外にも同業界からの需要が増えそうだ」という点もあります。
例えば、数十年前に公共事業として建設された建物・施設や、近年の不動産業界で大きな話題となっている「リフォーム・リノベーション」など「すでに建築済み建物や施設のメンテナンス・建て替え」によって、「交通誘導警備」への新たなニーズが生まれているのです。
また「すでに多くの住民が入居しているマンション」などの場合、建物のメンテナンスの際には必然的に「一般の歩行者・利用者が敷地内に多くいる中での工事」となるため、新築時よりも高い安全性が求められます。
■不動産業界には社会変動が反映されやすい?
前述した通り「不動産業界と関連する警備の仕事のニーズ」は、私たちが想定するよりも「規模の大きな建物や工事現場での実例」が多くなっています。
個人や一企業の枠を越え、周辺地域にもその影響を及ぼすばかりか、積み重なって行政や社会全体にも関係していると言えます。セクションタイトルのように「不動産業界には社会変動が反映されやすい」というのもあながち間違ってはいないのです。
ただ、前述のように「積み重なって」という特性があるため、実際に反映されるまでには一定の時間がかかります。
ですが、急変する、というよりも「じんわりと浸透していく」というのが正しいと言えますから、私たちがそれを実感するのは、どちらかと言えば「これから」の話なのかもしれません。
その他、当ブログの過去回では、今回とはまた違った視点から「不動産業界と警備の仕事の関係性」についてご紹介しているものもありますので、興味が湧いた方は以下のリンクからご覧ください。
■まとめ:「不動産業界」との関連が深い、グリーン警備保障の仕事をはじめよう!
さて、皆さん、今回の不動産の状況から『今後の警備の需要』が分かる? はいかがでしたか?
特に「交通誘導警備」は、工事現場が働く現場になることもあり、マンションなど集合住宅や公共施設など不動産業界、または建築業界の影響を受けやすく、これらが活発に動いている時期は連動して、警備の需要が増える傾向にあります。
ここからある程度ではありますが、不動産業界の動向を探ることで将来的な「警備の仕事」も動向が透けて見える、というわけです。
当記事をきっかけに警備業のお仕事が気になった方は、未経験者でも働きやすい、グリーン警備保障へのご応募を検討してみてはいかがでしょうか?