【防寒】「冬」を迎える前に、知っておきたい「防寒対策」
2020年11月2日

■冬の警備を「つらい仕事」にしないために
交通誘導警備をはじめ、屋外で行う警備の仕事は、 冬の寒さ対策ができているかどうかで、 働きやすさが大きく変わります。
「寒さで集中できない」 「体が冷えて動きにくい」 といった状態は、 体力面だけでなく安全面にも影響します。
実際、グリーン警備で働くスタッフの間でも、
「防寒をしっかりしている日は、1日の疲れ方が全然違う!」といった声が多く聞かれます。
本記事では、 冬の警備を安全・快適に乗り切るために知っておきたい防寒対策を、 制度・装備・生活習慣の3つの視点から整理して解説します。
これから冬の現場に入る方、 初めて警備の仕事に挑戦する方は、 ぜひ事前に確認してみてください。
■冬の警備はなぜ寒さ対策が重要なのか?
冬場の交通誘導警備は、 寒さそのものだけでなく、 寒さによって引き起こされる 集中力や判断力の低下にも注意が必要です。
◆寒さは「安全性」にも影響する
人は体が冷えると、
- 動きが鈍くなる
- 注意力が散漫になりやすい
といった状態に陥りやすくなります。
厚生労働省が示す労働安全衛生の資料でも、 低温環境下では身体機能が低下し、 作業ミスや事故のリスクが高まることが指摘されています。
出典:労働安全衛生研究所「寒冷環境下での作業に伴う健康リスクと予防方策」
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2011/34-3-4.htmlhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000155675.html
交通誘導警備では、 一瞬の判断遅れが事故につながる可能性があるため、 体を冷やさないこと=安全対策といえます。
◆長時間の屋外業務だからこそ差が出る
屋内作業と違い、 交通誘導警備は長時間屋外に立ち続ける仕事です。
風や気温の影響を直接受けるため、 防寒対策が不十分だと、 時間が経つほど体力を奪われてしまいます。
逆に、 しっかりと寒さ対策ができていれば、
- 集中力を保ちやすい
- 余計な疲労を感じにくい
という差が生まれます。
◆要点ポイント
- 冬の寒さは判断力・安全性に影響する
- 防寒は体力対策だけでなく事故防止にもつながる
- 屋外業務ほど対策の差が出やすい
■警備員の防寒は「制服ルール」を理解することから
冬場の防寒対策でまず押さえておきたいのが、 警備員の服装には明確なルールがあるという点です。
交通誘導警備では、 視認性や統一感が安全確保に直結するため、 服装は自由ではありません。
◆制服・上着は勝手に持ち込めない
警備業では、 警備員が着用する制服や上着は、 公安委員会へ届け出を行い、承認を受けたものでなければならないとされています。
これは警備業法に基づく運用であり、 個人が用意したコートやジャンパーを 業務中に着用することは原則できません。
出典:「警備業法」
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/seianki/keibigyou.html
◆まずは会社から貸与される装備を確認
グリーン警備では、 冬場に備えて制服のほかに 防寒用の上着が貸与されるケースがあります。
ただし、
- 支社や現場によって対応が異なる
- サイズや数量に限りがある
場合もあるため、 事前に上長や担当者へ確認しておくことが大切です。
◆「中に着る工夫」が防寒の基本
外に着られるものが限られるからこそ、 防寒対策の中心は 制服の下に着用するインナーになります。
次のセクションでは、 実際に多くの警備員が実践している インナー選びのポイントを詳しく解説します。
■防寒の要はインナー選び|動きやすさと暖かさの両立

警備員の冬の防寒対策で、 最も差が出やすいのがインナーの選び方です。
外に着られる装備が限られているからこそ、 制服の下でどれだけ体温を保てるかが重要になります。
◆「重ね着」よりも「機能性」を重視する
寒さ対策というと、 「とにかくたくさん着る」ことを想像しがちですが、 警備の仕事ではこれは逆効果になることもあります。
着ぶくれすると、
- 腕や肩が動かしにくい
- 合図が遅れる
といった支障が出るため、 薄くて暖かいインナーを選ぶことが基本です。
◆吸湿・速乾性は必須条件
冬でも、 現場では体を動かす場面があり、 人によっては汗をかくこともあります。
汗を含んだインナーが乾かないと、 体温を奪い続けてしまい、 かえって体が冷える原因になります。
◆ボトムスの防寒も忘れずに
上半身だけでなく、 下半身の冷え対策も重要です。
- 防寒用レギンス
- 裏起毛のインナー
などを取り入れることで、 長時間立っていても冷えにくくなります。
ただし、 締めつけが強すぎるものは 血行を妨げるため避けましょう。
◆ポイント
- インナーは量より機能性
- 吸湿・速乾性が冷え防止につながる
- 下半身の防寒も重要
■カイロなどの小物も役に立つ
防寒対策で役に立つ小物も利用することで、冬場でもより快適に過ごすことができます。
例えば、貼るタイプのカイロは、手軽に使用できるアイテムなのでいくつか用意しておきましょう。使用する際は、インナーの上から背中やお腹などに貼ると効果的です。
ただし、肌に直接カイロを貼ると低温やけどを起こしてしまう危険性があるため避けてください。
インナーの上から貼ったとしても、その上から締めつけの強いインナーやサポーターなどをつけると圧迫されるため、結果的に低温やけどを起こしやすくなります。
貼るカイロとインナーを併用する際は、締めつけず余裕のある状態にしておきましょう。
また貼らずに手で持つタイプのカイロは、手をふさいでしまうため合図などを行う際に邪魔になります。もし使用するのであれば、ポケットに入れておくようにしましょう。
■普段の生活から「冷えに強い体」をつくる
現場での防寒対策とあわせて意識したいのが、 日常生活から冷えにくい体をつくることです。
体の内側から整っていると、 同じ装備でも寒さの感じ方は大きく変わります。
◆朝食を抜かないことが寒さ対策になる
朝食をとることで、 体内でエネルギー代謝が始まり、 体温が上がりやすくなります。
農林水産省の食育資料でも、 朝食は体温や集中力の維持に重要であるとされています。
出典:農林水産省「令和6年度 食育白書(全体版)」
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wpaper/attach/pdf/r6_wpaper-33.pdf
特に冬場の現場では、 朝食をとっているかどうかで 寒さの感じ方に差が出やすくなります。
◆体を温める食材を意識する

日々の食事では、 体を温めやすい食材を選ぶことも効果的です。
- 根菜類(にんじん・ごぼう など)
- かぼちゃ・りんご などの暖色系食材
- しょうが などの香味野菜
これらは血行を促し、 冷えにくい体づくりに役立つとされています。
◆入浴はシャワーで済ませない
寒さに強い体をつくるためには、 湯船につかる習慣も重要です。
厚生労働省の健康情報でも、 入浴による血行促進が 疲労回復や冷え対策につながると示されています。
シャワーだけで済ませるよりも、 ぬるめのお湯にゆっくりつかることで、 体の芯から温まりやすくなります。
■まとめ|冬の警備を安全・快適に乗り切るために
冬の警備業務、とくに屋外で行う交通誘導警備は、 寒さへの備えがそのまま「安全」と「働きやすさ」につながる仕事です。
今回ご紹介してきた内容を、 ポイントごとに整理して振り返ってみましょう。
◆現場で意識したい防寒対策の要点
- 制服・上着は公安委員会へ届出済みのもののみ使用する
- 防寒は「上から着こむ」より「インナーで調整」する
- 吸湿発熱・速乾性インナーを活用し、汗冷えを防ぐ
- カイロは貼る位置と低温やけどに注意する
これらは、 多くの警備員が実践している現実的で再現性の高い対策です。
◆日常生活からできる冷え対策も重要
- 朝食を抜かず、代謝を上げる
- 体を温める食材・飲み物を意識する
- シャワーだけで済ませず、湯船につかる
現場での装備だけでなく、 体の内側から整えることが、 冬を通して安定して働くための土台になります。
◆防寒対策=長く続けるための自己管理
寒さへの備えは、 単なる「我慢」や「根性論」ではありません。
自分の体調を守り、 集中力と判断力を保つための 立派な仕事の一部といえます。
またグリーン警備では、 未経験の方でも安心して現場に立てるよう、 研修やフォロー体制を整えています。
これから冬の現場に入る方、 警備の仕事を検討している方は、 今回の内容をぜひ参考にしてみてください。
寒さにしっかり備え、 安全で快適な警備の仕事を一緒に続けていきましょう。
【2026年1月追記】

