なぜ?どうして?グリーン警備の「ユニフォーム」のヒミツ!
2021年10月2日
警備員と聞いて制服姿をイメージする方も多いのではないでしょうか?グリーン警備をはじめ、警備員が制服を着ることは法律で定められており、業務効率をアップさせる上でも非常に重要な役割を果たします。グリーン警備で初めて警備業に携わる方は、「なぜ制服が必要なのか」「警備員は何を着ればいいのか」「暑さや寒さには対応できるのか」といった疑問があると思います。
今回はグリーン警備を含めた、警備員の制服・ユニフォームについて紹介していきます。警備員なら絶対に覚えておきたいトピックばかりですので、すでにグリーン警備で働いている方も、これからグリーン警備の仕事をやってみたいという方もぜひ参考にしてみてください。
■警備員が制服を着る理由
警備員として業務を行う際には、業法や会社で決められた制服を着て仕事をしなければなりません。もちろんグリーン警備でも制服の着用が義務付けられています。まずは、警備員がなぜ制服を着なければならないのか?という疑問について解説していきます。
・警備業法で規定されているため
警備業法では「業務上、必ず制服を着用しなければならない」ことが定められています。もしも制服を着用せずに業務を行なってしまうと、業務違反として処分を受ける可能性があります。
どのような制服でも良いというわけではなく、県の公安委員会が認めた「型式」や「色」でなければなりません。グリーン警備でも規程に沿った制服を作成し、各警備スタッフへ支給しています。
また、警察官や海上保安官と区別できるよう制服に標章を付けることも規定されています。警備業法で決められた大きさの標章を、「胸」と「腕上部」の2カ所に取り付けなければなりません。(グリーン警備では頭文字の「G」を形どった標章となっています。
・自己の安全を守るため
制服は警備員の安全を確保するという意味合いも持ちます。警備員の制服には「安全靴」や「ヘルメット」などの防護服も含まれており、ケガや事故から自分の身を守ることも目的の一つです。交通誘導警備員は主に工事現場や道路が作業場となるため、危険なシーンに立ち会うことも少なくありません。正しく制服を着用することでケガや自己のリスクを大幅に減らすことができます。
安全に業務を行うため支給された制服を適切に身に付けることは、警備員としての基本的ルールです。
■警備員の基本的な制服・ユニフォーム
警備員は毎日どんな制服やユニフォームを着ればいいのかと、疑問に思う方も多いでしょう。法律に従い処分を受けないためには、着用が義務付けられているものが何なのか覚えておかなければなりません。ここでは、警備員が着用すべき基本的な制服について紹介していきます。
・ジャケット
まず基本となるのが「ジャケット」です。一見すると警察官に似ているデザインですが、区別するために胸と腕上部に標章が取り付けられています。
正装ともいえる重要な役割を持ち、警備員であることを示すためには欠かすことのできない服装の一つです。
・シャツ
ジャケットよりもラフに着用できるのが「シャツ」です。実際の現場では最も着る機会が多いでしょう。
グリーン警備のシャツは緑色と白色を基調としたデザインで、動きやすいよう軽い素材で作られています。また左胸にはグリーン警備の社章ワッペンが付いています。
・ズボン
スラックスとも呼ばれ、シャツとともに毎日着用します。丈や太もものサイズなどをあらかじめ測っておき、自分にジャストサイズなものを選びましょう。ずり落ちることがないようベルトでしっかり固定します。
グリーン警備のズボンは伸縮性が高いので動きやすいのが特徴です。また、紺色をベースとしているため汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
・手袋
警備員は白手という白い手袋を着けて業務を行います。手の動きを目立たせるのに役立つ他、警備員の手をケガから守るという役割もあります。交通誘導や夜間業務において必須のアイテムです。
色は必ず白色でなければなりません。グリーン警備で決められた手袋がありますので、必ず支給されたものを使用してください。
・帽子、ヘルメット
業務を行う際は帽子(制帽)をかぶらなければなりません。警備員であることを分かりやすくするためです。また、制帽には各警備会社の記章が付いているため、どの警備会社に所属しているかも示すことができます。
交通誘導警備員は工事現場や道路など危ない場所で業務を行うため、ヘルメットを着用する場合もあります。身の安全を守るとともに、雨や暑さ対策にも効果的です。
・安全靴
交通誘導警備員がケガをしないよう、安全靴の着用は必須です。最近ではさまざまな付加的機能が備わったものが販売されており、業務を円滑に行うためにとても役立ちます。
グリーン警備では機能性の高い安全靴を支給していますので、安心して業務に取り組めるでしょう。
・警笛
警笛は緊急時への注意喚起や誘導時の合図などに使用します。安全な業務では欠かせないアイテムの一つであり、警備員は常に持ち歩くことが求められます。
単に持っていればいいというわけではなく、モールと呼ばれる肩からかける紐の先端に取り付けて使用します。
■季節ごとにおすすめの装備品
警備員には上記で説明した基本的な制服に加え、季節ごとに便利なアイテムがあります。身に付けることで疲れにくくなったり、業務をしやすくなるというメリットが期待できます。ここでは、仕事の効率がアップするおすすめのアイテムを紹介します。
・暑さ対策
グリーン警備から支給されるシャツは通気性が良いため、シャツを着用するだけでも暑さを軽減できます。それに加えて「涼感素材のインナー」や「ネッククーラー」といった熱中症対策グッズを取り入れることで、さらに暑さをしのぐことが可能です。
最近では通気性・吸収性・換気性に優れたインナーが数多く販売されています。体にピタッとフィットするものの方が効果を感じやすいため、サイズ選びにはこだわりましょう。
ネッククーラーは保冷剤が入ったタオルなどを首に巻くことで、全身の体温を下げてくれるアイテムのことです。現場によって着用の可否が分かれますので、使用する場合は「必ず事前に許可を取ってから」にしましょう。
・寒さ対策
警備員は主に屋外勤務となるため、冬の寒さに耐える必要があります。制服には規定がありますので、上から何か羽織るのではなく下着を工夫します。
寒さ対策の必須アイテムは「ヒートテック」「裏起毛のインナー」です。なるべく速乾性の高いものを選ぶのがポイント。長時間着用していると、汗が乾かずに体熱を奪い続けてしまいます。インナーは2枚程度であれば重ね着しても業務に支障は出ないので自己調整しましょう。
ズボンの下にはヒートテック素材でできたタイツやレッグウォーマーを履くのがおすすめです。動きやすいよう足にフィットするものを選んでください。
・雨の日対策
警備員は雨の日でも外で仕事を行わなければならないため、雨具選びがとても重要です。
警備員におすすめの雨具は「レインコート」や「長靴」、「手袋」です。基本的に「支給されたもののみ」を使用するなど、グリーン警備のルールに従いましょう。
レインコートは蒸れにくいよう裏地がメッシュ素材になっているとさらに快適性がアップします。雨用の長靴や手袋がない場合は、防水スプレーを吹きかけるのもおすすめです。
■ 制服・ユニフォームを身に付ける時のルール
グリーン警備で定められた制服を着用する際は、着方にもいくつかルールがあります。正しく着用しなければ警備員としての信用を失ってしまう可能性もあるため、注意しておきましょう。ここでは、制服を着る際のポイントについて解説します。
・清潔感を保つ
警備員に限ったことではありませんが、社会人の基本として清潔感を保つように着こなしましょう。間違った着方をしているとだらしなく見え、安心感や信頼感をなくしてしまいます。
シャツやインナーは出ないようにし、ボタンやベルトもしっかりと締めます。ダボっとした印象にならないよう自分のサイズに合った制服を選ぶことも大切です。
また、長い髪や奇抜な髪色、ひげなどは清潔感を失ってしまうのでNGです。女性警備員であれば厚化粧や香水の使用などにも気をつけてください。
・グリーン警備から指定されたものを使用する
グリーン警備をはじめ、警備員の制服は明確な規定やルールが定められているため、必ず支給されたものを使用しなければなりません。決められたもの以外を使用・着用していると、業法違反で処分を受けてしまう可能性もあります。
グリーン警備では採用後にひととおりの制服やユニフォームを支給しています。基本的には支給したものだけを着用し、もし追加で使用したいものがあれば、必ず事前に相談してください。
・きちんと手入れを行う
支給された制服や装備品は入念に手入れを行いましょう。特に交通誘導警備員の制服は気付かないうちに汚れてしまっている場合が多いです。夏場であれば毎日洗濯し、シワができないようしっかりとアイロンをかけます。
ジャケットや帽子など自分で洗濯するのが難しい場合はクリーニングに出すようにしましょう。制服の手入れ方法についてはグリーン警備でもきちんとルールが決められているため、先輩スタッフや各支社の社員に確認してください。
・アクセサリーは厳禁
警備業において仕事中のアクセサリー着用は厳禁です。ピアス、ネックレス、指輪などは業務に支障をきたすだけでなく、とっさの際のケガや事故につながる可能性がありますので、必ず業務開始前に外しておきましょう。
アクセサリーを付けることで、安全性が損なわれるだけでなく、周囲からの見え方にも影響します。ピアスやネックレスをたくさん身に付けていると怖い・頼りないというイメージを持たれてしまうかもしれません。業務に必要ないものは付けないようにし、清潔感をアピールしましょう。
グリーン警備をはじめ、警備の仕事では法律で定められた制服を正しく着用して業務を行わなければなりません。警備員の制服には周囲に「安心感を与える」「安全に仕事を行う」といったイメージを抱かせる重要な役割があるため、きちんと理解した上で身に付けるようにしましょう。
ジャケットやズボンなどの基本的な制服に加え、季節や現場に適したアイテムを使い分けることも大切です。最適なユニフォームを使用することで、業務効率が上がるというメリットも期待できます。
制服を着用する際は、あらかじめ決められたルールをきちんと守りましょう。グリーン警備でもいくつかの規定を設けていますので、不明点があれば気軽にお問い合わせください。