【徹底解説】グリーン警備の仕事と「年末の繁忙期」
2020年12月1日

「警備の仕事に繁忙期はあるの?」
「年末年始は休める?」
これからグリーン警備で働こうと考えている方にとって、勤務の波や休日事情は気になるポイントではないでしょうか?
警備業は一見すると“年間を通して一定”に見えますが、実際には業務内容によって繁忙期が異なります。
特に交通誘導警備は、建設・道路工事の動きに大きく左右される仕事です。
国土交通省が公表している「建設投資見通し」によると、日本の建設投資は公共・民間ともに年間を通じて一定規模が維持されており、特に年度末に向けた公共事業の動きが大きいことが示されています。
出典:国土交通省「令和7年度 建設投資見通し 概要」
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001907483.pdf
この建設需要の波が、そのまま交通誘導警備の忙しさに直結します。
本記事では、
・業務別の繁忙期の違い
・交通誘導警備が11月〜3月に忙しくなる理由
・年末年始の実際の働き方
・繁忙期前に始めるメリット
を、具体例や現場の声を交えて解説します。
■業務別に見る繁忙期の違い
同じグリーン警備の業務でも「交通誘導警備」「雑踏(イベント)警備」によってそれぞれ繁忙期は異なります。
また配属される現場によっても多少の違いがあり、営業や接客業のように「○月が忙しい」とハッキリ定めるのは難しいのが特徴です。
ここでは業務内容ごとに大まかな繁忙期をお伝えしていきますので、グリーン警備のお仕事を始めたい!と考えている方は目安にしてみて下さい。
① 交通誘導警備
年間の中で最も波がはっきりしている業務です。
特に11月以降や3月(年度末)は繁忙期となる傾向があります。
これは公共工事や年度末の予算消化の影響を受けるためです。
総務省が公表している「地方財政白書」では、多くの自治体が単年度予算制度を採用していることが示されています。
出典:総務省「地方財政白書」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000998475.pdf
単年度予算では、年度内に執行する必要があるため、年度末に工事が集中しやすくなります。
その結果、交通誘導警備の需要が高まるのです。
② 雑踏(イベント)警備
繁忙期と閑散期の差が最も大きい業務です。
・ゴールデンウィーク
・夏休み
・花火大会シーズン
・年末イベント
など、催事が集中する時期は一気に忙しくなります。
特に音楽フェスや花火大会などのイベントが開催される夏場は、1年のうちで最も忙しい時期と言えるでしょう。
■交通誘導警備が11月以降・3月に忙しくなる理由

ここからはグリーン警備の業務で1番需要の高い「交通誘導警備」の繁忙期について詳しく説明してきます。
交通誘導警備が最も忙しくなるのは、一般的に11月以降、または「年度末となる3月」です。
その背景には「公共工事の年度サイクル」があります。
前述の総務省「地方財政白書」では、日本の公的予算は原則として単年度主義が採用されており、年度内に執行する仕組みとなっています。
つまり、3月末までに工事を完了させる必要があるため、
・年末前の駆け込み工事
・年度末直前の集中工事
が発生しやすくなる、というわけです。
◆現場のリアル(経験5年・30代男性)
「12月と3月は明らかに現場数が増えます。複数の現場が同時進行することもあり、人員確保が重要になります。」
特に3月は“年度末ラッシュ”とも呼ばれ、 道路補修・水道工事・再開発関連工事などが重なります。
その結果、交通誘導警備員の需要も一気に高まる傾向にあります。
◆繁忙期後はどうなる?
4月〜5月は比較的落ち着く傾向があります。
新年度が始まり、予算が再配分されるタイミングでは、工事件数が一時的に減少することがあります。
この時期は
・体を休める
・資格取得の勉強をする
・技術を見直す
など、自分を整える期間として活用するのも良いでしょう。
◆繁忙期前〜最中も求人が増える傾向がある
ただし、1年のうちで警備業が最も忙しくなる11月以降・3月だけでなく、それ以前や繁忙期の最中も求人の数が増えることもあります。
単純に「現場の数が多くなる」のがその理由ではありますが、なにかしらの理由で工事のスケジュールが押している場合は工事同士が重複(正しいスケジュールの現場とスケジュールが遅れている現場が重複する)し、繁忙期がさらに忙しくなる可能性もあります。
(繁忙期中の求人増はほとんどこれが原因です)
■年末年始は本当に休めるのか?実情を解説
このように忙しくなる時期は「11月以降、または3月頃」なのですが「年末年始はどうなるの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。
主に交通誘導警備の場合、年末年始は工事自体が停止する現場が多く、比較的まとまった休みが取りやすい傾向があります。
実際、多くの建設会社では年末年始休業期間を設けています。
労働基準監督署(国土交通省)が公表している資料でも、年末年始に休業期間を設定する建設系企業が一般的であることが示されています。
出典:労働基準監督署(国土交通省)「建設業の働き方改革に向けた取り組み」
https://jsite.mhlw.go.jp/ibaraki-roudoukyoku/content/contents/001948230.pdf
当然、工事が止まれば、交通誘導警備も同様に稼働が減少します。
◆年末年始の働き方イメージ
・12月下旬:工事追い込みで忙しくなる
・12月29日頃〜1月3日頃:現場休止が多い
・1月中旬以降:再び徐々に工事再開
※現場によって差はあります
◆現役スタッフの声(20代・2年目)
「年末は忙しいですが、年始は家族とゆっくり過ごせました。メリハリがあって助かります。」
繁忙期の中でも“完全に走り続ける”わけではなく、 オン・オフが比較的はっきりしているのが特徴です。
◆年末年始の前後はどうなる?
休みがある分、
✔ 12月前半
✔ 1月中旬〜2月
は再び現場が増加する傾向にあります。
そのため、体調管理とスケジュール調整が重要になります。
■年始の時間を「成長期間に変える」

グリーン警備に限らず、
年末から年始にかけて、ある程度休みが取れるということは、 単に「休める」というだけではありません。
この期間は、 次の繁忙期に備える準備期間にもなります。
迷っているあなたに、こんなプランはいかがですか?
① 資格取得に挑戦する
警備業界には
・交通誘導警備業務2級
・雑踏警備業務2級
などの国家資格があります。
警備業法に基づき、一定規模の現場では有資格者の配置が義務付けられています。
出典:法令検索E-GOV「警備業法」
https://laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000117
つまり、資格を取得すれば
・配属できる現場が増える
・現場での責任範囲が広がる
・収入アップにつながる可能性がある
というメリットがあります。
特に、休みが取れるこの期間は「勉強時間を確保しやすい」絶好のタイミングでしょう。
② 体を整える
繁忙期はどうしても疲労が蓄積します。
休みが取れる期間は
・睡眠リズムを整える
・体力づくりを行う
・食生活を見直す
といった基本の見直しが、1月以降の安定した勤務につながります。
③ 繁忙期前にスタートするメリット
実は、警備の仕事を始めるなら
秋〜初冬(10月〜12月)
が狙い目です。
理由はシンプルで、
✔ 繁忙期前に現場に慣れられる
✔ 気候が比較的穏やかで働きやすい
✔ 需要増加に合わせて求人も増える
からです。
■Q&Aコーナー|年末年始と繁忙期の疑問に答えます!
Q1. 年末年始に絶対出勤しなくていいのですか?
A. 多くの交通誘導現場では工事自体が休止するため、出勤は発生しないケースが一般的です。
ただし、現場や契約内容によって例外はあります。事前にシフト確認を行うことが大切です。
Q2. 繁忙期は残業が増えますか?
A. 現場数が増えるため出勤日数が増える可能性はあります。
ただし、労働基準法に基づき労働時間管理は行われます。
このように、適切な労務管理のもとで業務は運営されています。
Q3. 未経験でも繁忙期についていけますか?
A. 可能です。むしろ繁忙期前に入社すれば、現場数が多い分だけ経験値を積みやすいというメリットがあります。
研修や先輩のサポートを受けながら段階的に慣れていくことができます。
未経験であっても、繁忙期に入る前に基礎を身につけておけば、 年度末には“戦力”として活躍できるようになります。
■まとめ|グリーン警備の仕事と年末年始の考え方
グリーン警備の仕事は、業務内容によって繁忙期が異なりますが、特に交通誘導警備は11月以降の年末・3月の年度末にかけて需要が高まる傾向があります。
その背景には、公共工事の単年度予算制度や建設投資の動きがあります。
一方で、年末年始は多くの工事現場が休止するため、比較的まとまった休みを取りやすいという特徴もあります。
◆ポイントを整理すると
・交通誘導警備は年度末が繁忙期
・施設警備は年間を通して安定傾向
・イベント警備は大型連休・夏季がピーク
・年末年始はメリハリをつけやすい
・秋〜初冬に始めると繁忙期に備えやすい
警備の仕事は「ずっと忙しい」わけではありません。
忙しい時期にしっかり働き、落ち着く時期に体とスキルを整える。 このリズムを理解しておくことで、長く安定して働くことができます。
年末年始を家族と過ごしたい方、オンオフをしっかり分けたい方にとっても、警備の仕事は十分に選択肢となり得ます。
繁忙期を見据えて早めにスタートし、一歩リードしてみてはいかがでしょうか。
【2026年2月追記】

